保険可否に見る身内に甘い医師 | 医薬経済オンライン

保険可否に見る身内に甘い医師

オブリーン「収載」見送り、肥満症薬の意義は

2013年12月1日号

　医薬品医療機器総合機構（ＰＭＤＡ）の幹部はこう漏らした。　「これを本当に薬価収載するのか、と思った」　そして、その通りとなった。　「（体重変化率）2％というのは50キロ（の人）が1キロ減るだけ。薬を飲んでそれだけ、というのは納得がいかない」　連合総合政策局長の花井圭子委員がこう切り出せば、日本経団連の石山惠司委員が「1日駆け出せば減らせる」と花井委員の意見に同調した。　11月13日に開かれた厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会。この日、計14成分24品目の薬価収載を了承、19日の収載を予定していたが、武田薬品の肥満症治療剤「オブリーン錠120㎎」（一般名＝セチリスタット）は見送られることになった。医学という観点では門外漢である支払側委員から、反対意見が出されたのだ。　この約2％の体重減少率が果たして保険収載されるに相応しい医薬品なのかどうか。しかし、... 　医薬品医療機器総合機構（ＰＭＤＡ）の幹部はこう漏らした。　「これを本当に薬価収載するのか、と思った」　そして、その通りとなった。　「（体重変化率）2％というのは50キロ（の人）が1キロ減るだけ。薬を飲んでそれだけ、というのは納得がいかない」　連合総合政策局長の花井圭子委員がこう切り出せば、日本経団連の石山惠司委員が「1日駆け出せば減らせる」と花井委員の意見に同調した。　11月13日に開かれた厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会。この日、計14成分24品目の薬価収載を了承、19日の収載を予定していたが、武田薬品の肥満症治療剤「オブリーン錠120㎎」（一般名＝セチリスタット）は見送られることになった。医学という観点では門外漢である支払側委員から、反対意見が出されたのだ。　この約2％の体重減少率が果たして保険収載されるに相応しい医薬品なのかどうか。しかし、医学

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