医薬経済オンライン

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飴玉ひとつもらえない14年薬価改革

製薬業界にとって「痛い」ことばかり

㈱薬新 井高恭彦

2013年12月1日号

 枯れ木も山の賑わい。ふと、そんな言葉が頭を過ってしまう。14年度薬価制度改革の検討課題のことだ。製薬業界の最優先要望事項は、前回同様、新薬創出加算の本格導入・恒久化と、医療上必要性の高い医薬品の薬価の“テコ入れ”である。ところが、「安倍政権は医薬品産業育成に理解がある」という、あまりエビデンスがあるとは言い難い世評に煽られてか、薬価算定組織などを通じて、実現すれば製薬各社にとって“おいしい”検討課題が、さらにいくつか追加された。 世界に先駆けて日本で承認を取得した医薬品に対する加算、類似薬がなく原価計算方式で算定される医薬品の手厚い評価、引き下げにつながることが多い外国平均価格調整の一部適用除外などがそうだ。しかし、中央社会保険医療協議会薬価専門部会ではのっけから非難轟々。議論を聞いている限り今のところ、ほとんど実現の余地はない。おまけに、...  枯れ木も山の賑わい。ふと、そんな言葉が頭を過ってしまう。14年度薬価制度改革の検討課題のことだ。製薬業界の最優先要望事項は、前回同様、新薬創出加算の本格導入・恒久化と、医療上必要性の高い医薬品の薬価の“テコ入れ”である。ところが、「安倍政権は医薬品産業育成に理解がある」という、あまりエビデンスがあるとは言い難い世評に煽られてか、薬価算定組織などを通じて、実現すれば製薬各社にとって“おいしい”検討課題が、さらにいくつか追加された。 世界に先駆けて日本で承認を取得した医薬品に対する加算、類似薬がなく原価計算方式で算定される医薬品の手厚い評価、引き下げにつながることが多い外国平均価格調整の一部適用除外などがそうだ。しかし、中央社会保険医療協議会薬価専門部会ではのっけから非難轟々。議論を聞いている限り今のところ、ほとんど実現の余地はない。おまけに、過

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