Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
熟練患者という「財産」
第4回 ヘルスプロモーションと事業化③
株式会社アンテリオ理事 堀 玲子
2013年12月1日号
ヘルスプロモーションが日本で普及するためには、どのような取り組みを進めていけばいいだろうか。可能性を秘めたひとつの事例が、エキスパートペイシェント(熟練患者)プログラムである。 日本の喘息患者を例にとろう。喘息患者は自己管理が徹底していないこともあり、死亡数は多かった。それでも年々低下し、厚生労働省の人口動態統計によると、12年は1874人となり、ようやく2000人を切った。 「環境汚染等から患者を守る会」(通称「エパレク」、理事長:灰田美智子先生、半蔵門病院副院長、アレルギー呼吸器内科)では、喘息の熟練患者による患者指導を実践している。具体的には、まず喘息患者に学習の場を提供し、認定試験を受けてもらう。そして、合格したときには認定書を交付し、ほかの患者への指導を任せるというプログラムである。 医師がひとりでがんばっても限界がある。患者が「先生...
ヘルスプロモーションが日本で普及するためには、どのような取り組みを進めていけばいいだろうか。可能性を秘めたひとつの事例が、エキスパートペイシェント(熟練患者)プログラムである。 日本の喘息患者を例にとろう。喘息患者は自己管理が徹底していないこともあり、死亡数は多かった。それでも年々低下し、厚生労働省の人口動態統計によると、12年は1874人となり、ようやく2000人を切った。 「環境汚染等から患者を守る会」(通称「エパレク」、理事長:灰田美智子先生、半蔵門病院副院長、アレルギー呼吸器内科)では、喘息の熟練患者による患者指導を実践している。具体的には、まず喘息患者に学習の場を提供し、認定試験を受けてもらう。そして、合格したときには認定書を交付し、ほかの患者への指導を任せるというプログラムである。 医師がひとりでがんばっても限界がある。患者が「先生と生
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