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医師不足なのか、それとも偏在なのか

2013年12月1日号

 医療崩壊の根源的な理由は「医師不足」にあるとして激論が戦わされたのは、つい3〜4年前のことだった。当時は、医療に関わる問題がすべて医師不足という言葉に集約された感すらあった。だが、医師の絶対数が不足しているのか、偏在が問題なのか、これまで客観的な分析はなされていない。 日本は先進国の間では人口当たり医師数が最低水準にある。大学医学部の定員増によって着実に増やすことが必要だ。10年の厚生労働省調査によれば、全国の病院で医師の不足数は1.8万〜2.4万人との結果が出ている。この調査では、都市部に医師が集中し地方で医師が足りないことや救急医療などの分野での不足が深刻化していることも判明した。また、医師数の地域による偏りは確かに大きく、人口10万人当たり最少の埼玉県は143人、最多の京都府は286人と実に倍の開きがある。 全国の大学医学部の入学定員...  医療崩壊の根源的な理由は「医師不足」にあるとして激論が戦わされたのは、つい3〜4年前のことだった。当時は、医療に関わる問題がすべて医師不足という言葉に集約された感すらあった。だが、医師の絶対数が不足しているのか、偏在が問題なのか、これまで客観的な分析はなされていない。 日本は先進国の間では人口当たり医師数が最低水準にある。大学医学部の定員増によって着実に増やすことが必要だ。10年の厚生労働省調査によれば、全国の病院で医師の不足数は1.8万〜2.4万人との結果が出ている。この調査では、都市部に医師が集中し地方で医師が足りないことや救急医療などの分野での不足が深刻化していることも判明した。また、医師数の地域による偏りは確かに大きく、人口10万人当たり最少の埼玉県は143人、最多の京都府は286人と実に倍の開きがある。 全国の大学医学部の入学定員は、

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