医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

後発品「0.6掛け」はやむを得ない

2013年12月1日号

 また、製薬企業にとって目が離せない時節が到来した。中央社会保険医療協議会で14年の診療報酬改定と薬価改定の検討が佳境に入ってきた。とりわけ「薬価改定」は製薬企業の今後の2年間の趨勢を占うものとして重要だ。例年通りであれば遅くとも12月18日頃と見込まれる中医協総会で決着するだろう。 安倍内閣は14年4月に消費税を8%に引き上げることを決めた。負担増による税収は社会保障に充てるとしているが、現時点ではその先の10%の試算でも財政上足りないなか、医療にどのくらい振り当てられるのか定かなものはない。医療が聖域とは言えないとする情勢は変わらないだろう。 こう考えると、診療報酬が上がるとは思われない。医療経済実態調査では医療機関の利益は変わっていない。今改定で引き上げる根拠に乏しいのだ。さらに財政上の負担増を考えれば、矛先は薬価改定に向いてくる。製薬業界は「...  また、製薬企業にとって目が離せない時節が到来した。中央社会保険医療協議会で14年の診療報酬改定と薬価改定の検討が佳境に入ってきた。とりわけ「薬価改定」は製薬企業の今後の2年間の趨勢を占うものとして重要だ。例年通りであれば遅くとも12月18日頃と見込まれる中医協総会で決着するだろう。 安倍内閣は14年4月に消費税を8%に引き上げることを決めた。負担増による税収は社会保障に充てるとしているが、現時点ではその先の10%の試算でも財政上足りないなか、医療にどのくらい振り当てられるのか定かなものはない。医療が聖域とは言えないとする情勢は変わらないだろう。 こう考えると、診療報酬が上がるとは思われない。医療経済実態調査では医療機関の利益は変わっていない。今改定で引き上げる根拠に乏しいのだ。さらに財政上の負担増を考えれば、矛先は薬価改定に向いてくる。製薬業界は「新

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