時流遡航
電脳社会回想録〜その光と翳
第16回
ジャーナリスト 本田成親
2013年12月1日号
IT全盛の現代だとは言っても、その発展にとって必要な人間の資質ということになると、本質的には従来と少しも変わりがない。どんなに時代が進んでも、大自然や大宇宙の奥深さに感動し、人間という存在の不思議さに心をときめかすことができなくなってしまったら、どんなInformation Technologyであっても有名無実の存在になってしまうことだろう。将来、「人間」という概念そのものが崩壊し、今の人類とはまるで異質な生命体へと変貌していく時代が来たらむろん話は違ってこようが、まだ当分は人間あってこそのITだという事実に疑問を差し挟む余地はない。
IT時代の最前線に立つ研究者や技術者、経営者などをみると、意外なことに、幼児期や少年期、大自然に恵まれはしていたものの、当時の先端技術や最新情報にはまるで無縁な山奥や離島など、いわゆる非文化的空間に育った人物が少...
IT全盛の現代だとは言っても、その発展にとって必要な人間の資質ということになると、本質的には従来と少しも変わりがない。どんなに時代が進んでも、大自然や大宇宙の奥深さに感動し、人間という存在の不思議さに心をときめかすことができなくなってしまったら、どんなInformation Technologyであっても有名無実の存在になってしまうことだろう。将来、「人間」という概念そのものが崩壊し、今の人類とはまるで異質な生命体へと変貌していく時代が来たらむろん話は違ってこようが、まだ当分は人間あってこそのITだという事実に疑問を差し挟む余地はない。
IT時代の最前線に立つ研究者や技術者、経営者などをみると、意外なことに、幼児期や少年期、大自然に恵まれはしていたものの、当時の先端技術や最新情報にはまるで無縁な山奥や離島など、いわゆる非文化的空間に育った人物が少なく
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録