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窮地に立つ次期学長候補

ディオバン問題、滋賀医大は擁護せず

2013年11月15日号

 さすがに大学としても、擁護し切れなかったようだ。10月31日、滋賀医科大学は、降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)に関する臨床試験「SMART」の論文にミスがあったことを発表。服部隆則副学長は「これだけ問題があった論文なので、取り下げたほうがいいとは思っている」と述べ、研究責任者に撤回の要求を検討するとした。  研究責任者は、同大旧第3内科学講座の担当教授(当時)で、現在は附属病院の病院長を務める柏木厚典氏。次期学長候補として有力視されており、論文撤回が決まれば、学長選考でマイナス材料になるのは確実となる。  一連のディオバンの不正論文疑惑を巡る問題のなかで、滋賀医大の論文は、先に調査結果が発表された京都府立医科大学、東京慈恵会医科大学の論文不正と様相が異なる。ひとつは、ディオンの製造販売元であるノバルティスファーマの元社員によるデ...  さすがに大学としても、擁護し切れなかったようだ。10月31日、滋賀医科大学は、降圧剤「ディオバン」(一般名=バルサルタン)に関する臨床試験「SMART」の論文にミスがあったことを発表。服部隆則副学長は「これだけ問題があった論文なので、取り下げたほうがいいとは思っている」と述べ、研究責任者に撤回の要求を検討するとした。  研究責任者は、同大旧第3内科学講座の担当教授(当時)で、現在は附属病院の病院長を務める柏木厚典氏。次期学長候補として有力視されており、論文撤回が決まれば、学長選考でマイナス材料になるのは確実となる。  一連のディオバンの不正論文疑惑を巡る問題のなかで、滋賀医大の論文は、先に調査結果が発表された京都府立医科大学、東京慈恵会医科大学の論文不正と様相が異なる。ひとつは、ディオンの製造販売元であるノバルティスファーマの元社員によるデータ

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