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OBSERVER

上田英彦・日本血液製剤機構(JBPO)理事長

2013年11月15日号

儲けるところは儲ける——10月でJBPO(日本赤十字社血漿分画事業部門とベネシスが統合した一般社団法人)が事業開始してから1年が過ぎました。上田 第1期(12年10月〜13年3月)は一応黒字のスタートを切れた。ただ、それはあくまで決算上の話であって、1年経てばいい面や悪い面がわかる。なかでも「効率化」が課題だ。例えば、アルブミン製剤やグロブリン製剤は、未だに「日赤」「ベネシス」の2ブランドで販売し、流通ルートも日赤とベネシスで分かれている。下手すると、同じ医療機関に違うルートから営業していることもある。効率がいいとは言えない。だったら単純に一本化してしまえばいい、と思ってしまいそうだが、実はそう簡単にはいかない。各工場の製造能力に限界があるので、どちらかの工場ですべて賄うことはできない。いつの時点で一本化したらよいのか、なかなか迷うところだ。——JBPO... 儲けるところは儲ける——10月でJBPO(日本赤十字社血漿分画事業部門とベネシスが統合した一般社団法人)が事業開始してから1年が過ぎました。上田 第1期(12年10月〜13年3月)は一応黒字のスタートを切れた。ただ、それはあくまで決算上の話であって、1年経てばいい面や悪い面がわかる。なかでも「効率化」が課題だ。例えば、アルブミン製剤やグロブリン製剤は、未だに「日赤」「ベネシス」の2ブランドで販売し、流通ルートも日赤とベネシスで分かれている。下手すると、同じ医療機関に違うルートから営業していることもある。効率がいいとは言えない。だったら単純に一本化してしまえばいい、と思ってしまいそうだが、実はそう簡単にはいかない。各工場の製造能力に限界があるので、どちらかの工場ですべて賄うことはできない。いつの時点で一本化したらよいのか、なかなか迷うところだ。——JBPOは

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