1兆円市場揺らす降圧ガイドライン

ＡＣＥ阻害薬との比較で一部ＡＲＢの劣性認める

（株）薬新　井高恭彦

2013年11月15日号

　1兆円近い高血圧治療薬市場を左右する日本高血圧学会の新たなガイドライン（ＧＬ）原案のポイントが10月24〜26日、大阪市で開かれた同学会総会で明らかになった。ディオバン問題で不正が判明した試験結果は参考文献から外したほか、国内外の最新エビデンスを踏まえて第1選択薬のラインナップを見直した。治療開始の血圧値と降圧目標値もわかりやすく整理し、合併症ごとに治療上の留意点を明確化した。原案作成に際しては「実地医家の使いやすさ」に最大の力点を置き、利益相反（ＣＯＩ）の公開やネット討論の実施など、透明性の担保にも力を入れた。今年12月まで意見を受け付け、さらに必要な修正を加えた後、14年4月に新ＧＬとして公表する。　新ＧＬはディオバン問題で、すでに不正や致命的なミスが判明している東京慈恵会医科大学（ＪＨＳ）、京都府立医科大学（ＫＨＳ）、滋賀医科大学（ＳＭＡＲ... 　1兆円近い高血圧治療薬市場を左右する日本高血圧学会の新たなガイドライン（ＧＬ）原案のポイントが10月24〜26日、大阪市で開かれた同学会総会で明らかになった。ディオバン問題で不正が判明した試験結果は参考文献から外したほか、国内外の最新エビデンスを踏まえて第1選択薬のラインナップを見直した。治療開始の血圧値と降圧目標値もわかりやすく整理し、合併症ごとに治療上の留意点を明確化した。原案作成に際しては「実地医家の使いやすさ」に最大の力点を置き、利益相反（ＣＯＩ）の公開やネット討論の実施など、透明性の担保にも力を入れた。今年12月まで意見を受け付け、さらに必要な修正を加えた後、14年4月に新ＧＬとして公表する。　新ＧＬはディオバン問題で、すでに不正や致命的なミスが判明している東京慈恵会医科大学（ＪＨＳ）、京都府立医科大学（ＫＨＳ）、滋賀医科大学（ＳＭＡＲＴ

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