「短命」の汚名返上めざす青森県
伸ばせるか「県民総時間」
2013年11月15日号
今、青森県が話題になっている。といっても、犬の「ワサオ」ではない。同県の総合計画審議会が来年度から5年間の県政運営指針として三村申吾知事に答申した「次期青森県基本計画」だ。
次期基本計画は「生業と生活の成長戦略」と命名し、「産業・雇用」「安全・安心・健康」「環境」「教育・人づくり」の4分野の施策を網羅。2030年の青森県がめざす姿を謳ったものだが、話題に上っているのは「県内総時間」という言葉を盛り込んだことだ。
ベストセラーになった日本総合研究所の藻谷浩介主任研究員の著書『デフレの正体』(角川書店刊)で提唱した「国民総時間」の考えを県内総時間として取り入れたものなのである。国民総時間は国民が経済活動に使える総合計を「人口×365日×24時間」としているのに対し、県内総時間は人口の代わりに県民の寿命(時間)に県外からの来訪者の県内滞在...
今、青森県が話題になっている。といっても、犬の「ワサオ」ではない。同県の総合計画審議会が来年度から5年間の県政運営指針として三村申吾知事に答申した「次期青森県基本計画」だ。
次期基本計画は「生業と生活の成長戦略」と命名し、「産業・雇用」「安全・安心・健康」「環境」「教育・人づくり」の4分野の施策を網羅。2030年の青森県がめざす姿を謳ったものだが、話題に上っているのは「県内総時間」という言葉を盛り込んだことだ。
ベストセラーになった日本総合研究所の藻谷浩介主任研究員の著書『デフレの正体』(角川書店刊)で提唱した「国民総時間」の考えを県内総時間として取り入れたものなのである。国民総時間は国民が経済活動に使える総合計を「人口×365日×24時間」としているのに対し、県内総時間は人口の代わりに県民の寿命(時間)に県外からの来訪者の県内滞在時間
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