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いまさら聞けない生薬・漢方薬

漢方薬による副作用

第17回 腸間膜静脈硬化症

名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明

2013年11月15日号

 今年8月8日、黄連解毒湯、加味逍遙散、辛夷清肺湯を含む漢方製剤の添付文書に、重大な副作用として、「腸間膜静脈硬化症」が追加されました。この疾患は、ここ数年に報告され始めた新しいもので、その疾患に関する定義や、漢方製剤が本当に原因なのかどうかも明らかになっていないのですが、安全性を確保するためにあえて追加されたようです。その内容は、「長期投与により、腸間膜静脈硬化症が現れることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満などが繰り返し現れた場合、または便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡などの検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと」です。  今年8月8日、黄連解毒湯、加味逍遙散、辛夷清肺湯を含む漢方製剤の添付文書に、重大な副作用として、「腸間膜静脈硬化症」が追加されました。この疾患は、ここ数年に報告され始めた新しいもので、その疾患に関する定義や、漢方製剤が本当に原因なのかどうかも明らかになっていないのですが、安全性を確保するためにあえて追加されたようです。その内容は、「長期投与により、腸間膜静脈硬化症が現れることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満などが繰り返し現れた場合、または便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡などの検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと」です。

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