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眺望 医薬街道

まずは重複調剤を減らすことから

近藤正觀

2013年11月15日号

 健康保険組合連合会は10月23日、「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究」を公表した。健保組合が保有するレセプトのデータベースを活用して医療費の無駄がどこで生じているのか分析をしたものだ。実際のレセプトを集めて具体的な額を算出した珍しい報告である。 使用したデータは健保連が保有しているレセプトデータのうち、経年データが揃う403組合のデータで、10〜13年までの3年間の約2億2000万件を分析した。健保組合数は11年末で1443組合あるので、約28%に相当する組合の分析となる。政策提言としては、①外来の標準化と包括化②診療報酬の包括化の拡大③重複受診④1入院ごとの包括化の推進⑤重複調剤⑥スイッチOTC薬の活用──など6項目を挙げ、医療給付を効率化しようという姿勢が窺える。 ここではとくに「重複調剤」について触れたい。分析の課題は、集積したレセプトから重複処方や重...  健康保険組合連合会は10月23日、「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究」を公表した。健保組合が保有するレセプトのデータベースを活用して医療費の無駄がどこで生じているのか分析をしたものだ。実際のレセプトを集めて具体的な額を算出した珍しい報告である。 使用したデータは健保連が保有しているレセプトデータのうち、経年データが揃う403組合のデータで、10〜13年までの3年間の約2億2000万件を分析した。健保組合数は11年末で1443組合あるので、約28%に相当する組合の分析となる。政策提言としては、①外来の標準化と包括化②診療報酬の包括化の拡大③重複受診④1入院ごとの包括化の推進⑤重複調剤⑥スイッチOTC薬の活用──など6項目を挙げ、医療給付を効率化しようという姿勢が窺える。 ここではとくに「重複調剤」について触れたい。分析の課題は、集積したレセプトから重複処方や重複

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