医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

放言de万事開帳

公害はなぜ、なくならないのか

沙鷗一歩

2013年11月15日号

 どうして公害はなくならないのか。世界中の水銀による被害の防止をめざす「水銀に関する水俣条約」が10月10日、熊本市で開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択されたのをきっかけにこんなことを考えてみた。  日本の高度経済成長の裏側で起きた公害の原点と言われる水俣病。水銀を含む電池や照明器具などに対する規制によって日本での水銀の使用量は減った。だが、公害が深刻な中国は石炭による火力発電で大気中に水銀を出す世界最大の水銀排出国であり、世界有数の金の産出国のインドネシアでは、金鉱石の精錬に使った多くの水銀が垂れ流されている。世界ではまだまだ水銀汚染がなくなっていない。  日本では古くはカドミウム汚染の「イタイイタイ病」、石油化学コンビナートの排煙による「四日市ぜんそく」、そして「水俣病」が、公害病と認定され、近年では「ダイオキシン」や「アス...  どうして公害はなくならないのか。世界中の水銀による被害の防止をめざす「水銀に関する水俣条約」が10月10日、熊本市で開かれた国連環境計画(UNEP)の外交会議で採択されたのをきっかけにこんなことを考えてみた。  日本の高度経済成長の裏側で起きた公害の原点と言われる水俣病。水銀を含む電池や照明器具などに対する規制によって日本での水銀の使用量は減った。だが、公害が深刻な中国は石炭による火力発電で大気中に水銀を出す世界最大の水銀排出国であり、世界有数の金の産出国のインドネシアでは、金鉱石の精錬に使った多くの水銀が垂れ流されている。世界ではまだまだ水銀汚染がなくなっていない。  日本では古くはカドミウム汚染の「イタイイタイ病」、石油化学コンビナートの排煙による「四日市ぜんそく」、そして「水俣病」が、公害病と認定され、近年では「ダイオキシン」や「アスベ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence