医薬経済オンライン

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深層◎医薬品流通

難航が確実「本体価格交渉」

見かけ上の薬価差拡大、問われる卸の説明力

2013年11月1日号

 「わかりにくいよね。来年度の価格交渉は混乱すると思う」 ある国内メーカー特約店担当者がこう指摘する。それは、日本医薬品卸売業連合会がホームページに掲載した資料である。 「消損税は発生していません」 掲載日は安倍晋三首相が来年4月に消費税を5%から8%に引き上げることを記者発表した10月1日だ。正式表明を受けて、満を持して出したのだろう。詳細は後で述べるが、卸連が消費税増税と薬価、価格交渉に対するスタンスを、この資料によって明確化した。 「それでも何十回説明しても厳しいと思うよ」 特約店担当者は釘を刺す。 卸連がわざわざタイトルで打ち出した「損税」とは何か。卸連の資料はこう書かれている。 「医療機関や調剤薬局が医薬品を購入する場合、消費税を負担します。購入価1万円の医薬品では、5%の500円を医薬品卸に支払います。医薬品卸とメーカーが合わせて消費...  「わかりにくいよね。来年度の価格交渉は混乱すると思う」 ある国内メーカー特約店担当者がこう指摘する。それは、日本医薬品卸売業連合会がホームページに掲載した資料である。 「消損税は発生していません」 掲載日は安倍晋三首相が来年4月に消費税を5%から8%に引き上げることを記者発表した10月1日だ。正式表明を受けて、満を持して出したのだろう。詳細は後で述べるが、卸連が消費税増税と薬価、価格交渉に対するスタンスを、この資料によって明確化した。 「それでも何十回説明しても厳しいと思うよ」 特約店担当者は釘を刺す。 卸連がわざわざタイトルで打ち出した「損税」とは何か。卸連の資料はこう書かれている。 「医療機関や調剤薬局が医薬品を購入する場合、消費税を負担します。購入価1万円の医薬品では、5%の500円を医薬品卸に支払います。医薬品卸とメーカーが合わせて消費税50

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