医薬経済オンライン

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マッケソン、「薄氷踏む」買収戦略

米国卸の熾烈なグローバル競争

2013年11月1日号

 10月9日、ウォールストリートジャーナルが、米国3大医薬品卸のマッケソンが、欧州3大卸の一角を占めるセレシオを買収することで大詰めを迎えていると報じた。その金額は51億ドルになると言われている。なぜ、マッケソンはセレシオに関心を示すのか。背景にはジェネリック企業を含めたあらゆる製薬企業との価格交渉力を強化したいという意向があるようだ。 ここ最近、米国3大卸の動きが活発だ。12年6月に、米国最大の調剤薬局チェーンであるウォルグリーンが、欧州3大卸のひとつであるアライアンスブーツの発行済み株式45%を67億ドルで買い取った。その後、今度は米国3大卸のアメリソースバーゲンが、ウォルグリーンと10年間の購買契約を結んだ。これにより、アメリソースバーゲンは実質的にウォルグリーン・ブーツ連合の提携に加わった。 欧州と米国の卸は歴史的に、それぞれの国の医療制度の違い...  10月9日、ウォールストリートジャーナルが、米国3大医薬品卸のマッケソンが、欧州3大卸の一角を占めるセレシオを買収することで大詰めを迎えていると報じた。その金額は51億ドルになると言われている。なぜ、マッケソンはセレシオに関心を示すのか。背景にはジェネリック企業を含めたあらゆる製薬企業との価格交渉力を強化したいという意向があるようだ。 ここ最近、米国3大卸の動きが活発だ。12年6月に、米国最大の調剤薬局チェーンであるウォルグリーンが、欧州3大卸のひとつであるアライアンスブーツの発行済み株式45%を67億ドルで買い取った。その後、今度は米国3大卸のアメリソースバーゲンが、ウォルグリーンと10年間の購買契約を結んだ。これにより、アメリソースバーゲンは実質的にウォルグリーン・ブーツ連合の提携に加わった。 欧州と米国の卸は歴史的に、それぞれの国の医療制度の違いなど

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