医薬経済オンライン

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「成長シナリオ」不足する大手2社

自縄自縛のアステラスと第一三共

2013年11月1日号

 「発酵研究の中止に続き、今度は元藤沢の富士工場の売却。昔だったら畑中(好彦)社長は、役員OB連中からボコボコにされていたはず」。そう感慨深げに語るのは、かつて在阪医薬品大手を担当したことのある産業紙幹部だ。まして静岡県は畑中社長の出身地。「名門フジサワから、言葉は悪いが『ゾロ屋』の日医工になるわけで、富士工場の従業員のモチベーションも気になる」(同幹部)。取材の現場を離れて久しい部外者の心配を呼び起こすほど、最近のアステラス製薬の畑中采配は“奮っている”。 畑中社長が、野木森雅郁現会長から経営を引き継いだのは世の中がまだ、震災と原発事故対応に追われていた11年6月のこと。しかも医療用医薬品の新薬開発に特化するという合併新社の基本戦略を実質的に練り上げた本人の登板だっただけに、まずは安全運転に徹した舵取りをするのだろうと思われた。ところが、...  「発酵研究の中止に続き、今度は元藤沢の富士工場の売却。昔だったら畑中(好彦)社長は、役員OB連中からボコボコにされていたはず」。そう感慨深げに語るのは、かつて在阪医薬品大手を担当したことのある産業紙幹部だ。まして静岡県は畑中社長の出身地。「名門フジサワから、言葉は悪いが『ゾロ屋』の日医工になるわけで、富士工場の従業員のモチベーションも気になる」(同幹部)。取材の現場を離れて久しい部外者の心配を呼び起こすほど、最近のアステラス製薬の畑中采配は“奮っている”。 畑中社長が、野木森雅郁現会長から経営を引き継いだのは世の中がまだ、震災と原発事故対応に追われていた11年6月のこと。しかも医療用医薬品の新薬開発に特化するという合併新社の基本戦略を実質的に練り上げた本人の登板だっただけに、まずは安全運転に徹した舵取りをするのだろうと思われた。ところが、それ

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