数派経済観測
どんどん進展するシェール革命
第19回
国際エコノミスト 今井澂
2013年11月1日号
ちょうど1年前、私は『シェールガス革命で復活するアメリカと日本』という著書の校正で忙しかった。岩波書店から自費出版したこの本は、私の30冊目の著作。昨年12月末の第1刷以来、私の公演に来られた方を中心に差し上げている。近く第4刷を考えなくてはなるまい。 この本で私は、①今米国で起きている「シェールガス革命」は100年に一度の大変革②その波は必ず日本にもプラスの影響をもたらす──と主張した。その後、広く日本のマスコミも取り上げ、あっという間にガスをとって「シェール革命」のほうが通りがよくなった。しかし、まだ認識不足だ。 ごく一例。IEA(国際エネルギー機関)は、「シェール革命により米国は17年までに世界最大の石油・ガス産出国になり、35年までにエネルギー輸入は不要になる」と予測した。昨年の米国の石油・ガス輸入額は4297億ドル。これがゼロになれば、経常赤字440...
ちょうど1年前、私は『シェールガス革命で復活するアメリカと日本』という著書の校正で忙しかった。岩波書店から自費出版したこの本は、私の30冊目の著作。昨年12月末の第1刷以来、私の公演に来られた方を中心に差し上げている。近く第4刷を考えなくてはなるまい。 この本で私は、①今米国で起きている「シェールガス革命」は100年に一度の大変革②その波は必ず日本にもプラスの影響をもたらす──と主張した。その後、広く日本のマスコミも取り上げ、あっという間にガスをとって「シェール革命」のほうが通りがよくなった。しかし、まだ認識不足だ。 ごく一例。IEA(国際エネルギー機関)は、「シェール革命により米国は17年までに世界最大の石油・ガス産出国になり、35年までにエネルギー輸入は不要になる」と予測した。昨年の米国の石油・ガス輸入額は4297億ドル。これがゼロになれば、経常赤字4404億
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