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いまさら聞けない生薬・漢方薬

漢方薬による副作用④

第16回

名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明

2013年11月1日号

 漢方薬による副作用で最も発症頻度の高いものは「胃もたれ」などの胃腸障害ですが、その次に頻度の高いものが、「偽アルドステロン症」です。1日当たり2.5gの甘草を含む漢方製剤を服用するときには、必ずこの副作用の発症に注意しなければなりません。 甘草は医療用漢方エキス製剤の7割以上に配合されている生薬ですので、複数の漢方製剤を併用すればすぐに2.5gという量はオーバーしてしまいます。例外的に1日当たり5g以上の甘草が配合されている芍薬甘草湯などの漢方処方がありますが、あくまで頓服で使用するもので、漫然と使用する処方ではありません。 この副作用については、本誌09年12月15日号に掲載された本間真人先生(筑波大学)の「漢方の常識・非常識」の記事ですでに解説されていますので、それ以降に明らかになったことを中心に紹介して行きます。  漢方薬による副作用で最も発症頻度の高いものは「胃もたれ」などの胃腸障害ですが、その次に頻度の高いものが、「偽アルドステロン症」です。1日当たり2.5gの甘草を含む漢方製剤を服用するときには、必ずこの副作用の発症に注意しなければなりません。 甘草は医療用漢方エキス製剤の7割以上に配合されている生薬ですので、複数の漢方製剤を併用すればすぐに2.5gという量はオーバーしてしまいます。例外的に1日当たり5g以上の甘草が配合されている芍薬甘草湯などの漢方処方がありますが、あくまで頓服で使用するもので、漫然と使用する処方ではありません。 この副作用については、本誌09年12月15日号に掲載された本間真人先生(筑波大学)の「漢方の常識・非常識」の記事ですでに解説されていますので、それ以降に明らかになったことを中心に紹介して行きます。

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