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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

蘭[の保険料、誰が払う?

東京福祉大学・大学院副学長 喜多村悦史

2013年11月1日号

 ボクの年来の主張は、「社会保険をすべて一元化すべし」。 しかるに、わが国の社会保険制度は、転職したら加入すべき医療保険や年金保険の種別が変わり、脱退・加入手続きをやり直し、場合によっては新保険料が以前の数倍になることもある。一方、新しい保険証が手元に届くのはかなり先で、心理的には無保険状態。 こうしたことでは国民皆保険の建前に反するのではないか。 だが、これは主張の半分だ。 社会保険は現在5種類が存在する。医療費、介護費用、老後の生活費などを共同互助で乗り切ることへの合意が順次できあがった結果である。しかし、国民にとっては、医療、年金、介護が別建てであることの必然性はない。社会保険全体で要する財源を、一人ひとりの負担能力に見合った公正公平な保険料として算定し、納付する仕組みであれば済む話だ。 制度の「分立」は、無駄であるだけでなく、負担...  ボクの年来の主張は、「社会保険をすべて一元化すべし」。 しかるに、わが国の社会保険制度は、転職したら加入すべき医療保険や年金保険の種別が変わり、脱退・加入手続きをやり直し、場合によっては新保険料が以前の数倍になることもある。一方、新しい保険証が手元に届くのはかなり先で、心理的には無保険状態。 こうしたことでは国民皆保険の建前に反するのではないか。 だが、これは主張の半分だ。 社会保険は現在5種類が存在する。医療費、介護費用、老後の生活費などを共同互助で乗り切ることへの合意が順次できあがった結果である。しかし、国民にとっては、医療、年金、介護が別建てであることの必然性はない。社会保険全体で要する財源を、一人ひとりの負担能力に見合った公正公平な保険料として算定し、納付する仕組みであれば済む話だ。 制度の「分立」は、無駄であるだけでなく、負担に

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