消費税増税と改定財源の微妙な関係
自民党には「プラス改定応援団」登場
2013年10月15日号
「消費税収は社会保障にしか使いません」
10月1日、安倍晋三首相は官邸で記者会見を開き、消費税率を8%に引き上げる方針を表明した。消費税が歴代内閣の命運を左右する鬼門となってきたことや、60人余りの有識者から意見を聞き「勿体ぶる」ように時間をかけたことで大英断を演出してみせた。日本医師会の横倉義武会長は2日、定例会見でこう述べた。
「国民に負担を強いる厳しい決断をしたことに敬意を表したい」
いざ8%が決まれば、医療関係者の関心は、14年度の診療報酬改定に移る。消費税アップによる増収分を含めて、どれだけ改定に充てる財源を持ってくることができるか。与党を巻き込んで水面下での駆け引きが激しくなっている。
増収分の使い道をみる前に、消費税と診療報酬の関連で方向が固まっているものを整理したい。
まず、控除対象外消費税の扱いだ。医療機関は、医薬品や設備の...
「消費税収は社会保障にしか使いません」
10月1日、安倍晋三首相は官邸で記者会見を開き、消費税率を8%に引き上げる方針を表明した。消費税が歴代内閣の命運を左右する鬼門となってきたことや、60人余りの有識者から意見を聞き「勿体ぶる」ように時間をかけたことで大英断を演出してみせた。日本医師会の横倉義武会長は2日、定例会見でこう述べた。
「国民に負担を強いる厳しい決断をしたことに敬意を表したい」
いざ8%が決まれば、医療関係者の関心は、14年度の診療報酬改定に移る。消費税アップによる増収分を含めて、どれだけ改定に充てる財源を持ってくることができるか。与党を巻き込んで水面下での駆け引きが激しくなっている。
増収分の使い道をみる前に、消費税と診療報酬の関連で方向が固まっているものを整理したい。
まず、控除対象外消費税の扱いだ。医療機関は、医薬品や設備の仕入
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録