医薬経済オンライン

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耐震偽装と酷似する「ディオバン問題」

地下茎でつながる日本企業社会の宿痾

2013年10月15日号

一応陳謝したエプスタイン本社社長(右から2人目) 残り2ヵ月半を残すとはいえ、製薬業界では13年最大の事件となると思われる降圧剤「ディオバン」の臨床研究論文を巡るデータ操作問題。9月30日にまとまった厚生労働省の有識者による検討委員会の中間報告は、誰がデータ操作をしたかは「未解明」としながらも、製造販売元のノバルティスファーマが「社として関与していたと判断すべき」と断定した。そのうえで、不正データを用いたノバルティスの宣伝活動は薬事法違反(誇大広告)の恐れがあるとして、国に対して真相究明と保険財政への影響の検証を求めるものとなった。  この報告を受けてノバルティスの二之宮義泰社長は「指摘を厳粛に受け止める」と改めて謝罪、自身の進退にも言及した。スイス・バーゼルからもデビッド・エプスタイン社長がおっとり刀で来日し、ディオバンの安全性や有効性には問... 一応陳謝したエプスタイン本社社長(右から2人目) 残り2ヵ月半を残すとはいえ、製薬業界では13年最大の事件となると思われる降圧剤「ディオバン」の臨床研究論文を巡るデータ操作問題。9月30日にまとまった厚生労働省の有識者による検討委員会の中間報告は、誰がデータ操作をしたかは「未解明」としながらも、製造販売元のノバルティスファーマが「社として関与していたと判断すべき」と断定した。そのうえで、不正データを用いたノバルティスの宣伝活動は薬事法違反(誇大広告)の恐れがあるとして、国に対して真相究明と保険財政への影響の検証を求めるものとなった。  この報告を受けてノバルティスの二之宮義泰社長は「指摘を厳粛に受け止める」と改めて謝罪、自身の進退にも言及した。スイス・バーゼルからもデビッド・エプスタイン社長がおっとり刀で来日し、ディオバンの安全性や有効性には問題

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