医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

世界の医薬品業界

減少し始める製薬業界の給与水準

第79回

医薬評論家 五條正也

2013年10月15日号

 10月1日、米メルクは従業員8万1000人のうち、研究開発を含めて10%を超える8500人を削減すると発表した。すでに7500人の削減を発表済みで、12年末に比べて2000人を減らしており、これらを合わせると6万5000人程度まで減少する。図で示したように、09年のシェリングプラウ買収後のピーク時の10万人から3分の1以上を減らすわけで、世界的大手の製薬企業といえども雇用を大幅に減らさないと生き残れない段階に入った。  ここで売上高を年末の従業員数で割った1人当たりの売上生産性を見てみると(下図折れ線グラフ)、09年はシェリングプラウの買収完了日以降の売上高しか含まれないため一時的に減少しているが、その年を除けば、生産性は05年以降拡大し続けている。12年は56.9万ドルで、これはイーライリリーの58.9万ドルより少ないが、欧米大手では上位にある。  なお、日本の大手はもともと国内の生...  10月1日、米メルクは従業員8万1000人のうち、研究開発を含めて10%を超える8500人を削減すると発表した。すでに7500人の削減を発表済みで、12年末に比べて2000人を減らしており、これらを合わせると6万5000人程度まで減少する。図で示したように、09年のシェリングプラウ買収後のピーク時の10万人から3分の1以上を減らすわけで、世界的大手の製薬企業といえども雇用を大幅に減らさないと生き残れない段階に入った。  ここで売上高を年末の従業員数で割った1人当たりの売上生産性を見てみると(下図折れ線グラフ)、09年はシェリングプラウの買収完了日以降の売上高しか含まれないため一時的に減少しているが、その年を除けば、生産性は05年以降拡大し続けている。12年は56.9万ドルで、これはイーライリリーの58.9万ドルより少ないが、欧米大手では上位にある。  なお、日本の大手はもともと国内の生産

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence