医薬経済オンライン

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OUTLOOK・欧米のMR事情

今後は患者アクセスの時代

第296回

デルファイ・マネジメント・コンサルタント(DMC)社 植田南人

2013年10月15日号

 製薬産業では、伝統的なビジネスモデルの効果が薄れパラダイムシフトが始まっている。なかでも、伝統的なモデルの核となる「市場アクセス」の考え方は、市場での売上げやマーケティングの展開が中心で、本来重要な患者満足や医療システムの発展などは二の次になっており、この考え方では、製薬産業のビジネス展開が難しくなってきているという。 従来、医薬品マーケティングは〝量〟を最も重視してきたが、それが結果として医療のコスト増を招くことになった。これからは、患者中心の「患者アクセス」の考え方で、量よりも〝質〟を重視した活動をする必要があるという。ファーマエグゼクティブ誌9月号にジョン・グラスプール氏が小論を掲載しているので検証したい。 なぜ市場アクセスが立ち行かなくなっているのか。同氏は4つの理由があると指摘する。まず、市場アクセスは、企業論理が中心で、製薬...  製薬産業では、伝統的なビジネスモデルの効果が薄れパラダイムシフトが始まっている。なかでも、伝統的なモデルの核となる「市場アクセス」の考え方は、市場での売上げやマーケティングの展開が中心で、本来重要な患者満足や医療システムの発展などは二の次になっており、この考え方では、製薬産業のビジネス展開が難しくなってきているという。 従来、医薬品マーケティングは〝量〟を最も重視してきたが、それが結果として医療のコスト増を招くことになった。これからは、患者中心の「患者アクセス」の考え方で、量よりも〝質〟を重視した活動をする必要があるという。ファーマエグゼクティブ誌9月号にジョン・グラスプール氏が小論を掲載しているので検証したい。 なぜ市場アクセスが立ち行かなくなっているのか。同氏は4つの理由があると指摘する。まず、市場アクセスは、企業論理が中心で、製薬産業

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