眺望「医薬街道」
逆紹介強化による機能分化を進めよ
近藤正觀
2013年10月15日号
9月30日、中央社会保険医療協議会の「入院医療等の調査・評価分科会」が開かれ、14年度の診療報酬改定に関連し、医療機能についての検討が進められた。大学病院などの特定機能病院は、押し寄せる患者を捌ききれず、相変わらず3時間待ち3分診療が続いている。 検討会資料によれば、ほかの医療機関の紹介状がない受診患者の割合は、平均で80.4%となった。患者の大病院志向がまだ根強く残り、多数への対応に勤務医が劣悪な環境で勤務している姿が想像される。患者のフリーアクセスを保証するのであれば、他方では「コスト」も考えなければならないことになる。日本医師会はフリーアクセスと、万民に平等な医療水準の提供を並列で主張するが、2つを同時に実現することなど不可能であることが明白である。特定機能病院などへ直接行く患者には現在より高い選定療養費(患者負担金)をとっても非難の声は大...
9月30日、中央社会保険医療協議会の「入院医療等の調査・評価分科会」が開かれ、14年度の診療報酬改定に関連し、医療機能についての検討が進められた。大学病院などの特定機能病院は、押し寄せる患者を捌ききれず、相変わらず3時間待ち3分診療が続いている。 検討会資料によれば、ほかの医療機関の紹介状がない受診患者の割合は、平均で80.4%となった。患者の大病院志向がまだ根強く残り、多数への対応に勤務医が劣悪な環境で勤務している姿が想像される。患者のフリーアクセスを保証するのであれば、他方では「コスト」も考えなければならないことになる。日本医師会はフリーアクセスと、万民に平等な医療水準の提供を並列で主張するが、2つを同時に実現することなど不可能であることが明白である。特定機能病院などへ直接行く患者には現在より高い選定療養費(患者負担金)をとっても非難の声は大きく
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