医薬経済オンライン

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製薬企業・その現状と展望

わかもと製薬 売上高100億円台の壁を破れるか

—悪化した収益性の立て直しも重要課題—

2013年10月15日号

 上場製薬企業では新興ベンチャーを除けば売上高で最小規模だが、東証上場は戦後の東証再開時の49年5月で大手並みの早さ、小粒だが老舗である。「わかもと」ブランドの胃腸薬で知られ、80年代初頭までは着実に伸びていた。だが、82年度に売上高100億円台に乗せて以降は完全に足踏みしている。なお、12年度から単独決算に戻しているので、数字はすべて単独決算ベースでみている。売上高のピークは96年度の107億8600万円、以降のボトムは11年度の94億1200万円で、82年度以降は12年度まで30年の長期にわたって90億円台半ばから100億円台半ばの間を往来する動きを続けている。単純に82年度と12年度を比較すると30年間で1%の減収だ。  この間に医薬品市場は拡大を続けた。82年の医薬品総生産額は3兆9802億円、このうち医療用が3兆4065億円、一般用が5737億円、最新の11年の総生産額は6兆9874億円、医療用...  上場製薬企業では新興ベンチャーを除けば売上高で最小規模だが、東証上場は戦後の東証再開時の49年5月で大手並みの早さ、小粒だが老舗である。「わかもと」ブランドの胃腸薬で知られ、80年代初頭までは着実に伸びていた。だが、82年度に売上高100億円台に乗せて以降は完全に足踏みしている。なお、12年度から単独決算に戻しているので、数字はすべて単独決算ベースでみている。売上高のピークは96年度の107億8600万円、以降のボトムは11年度の94億1200万円で、82年度以降は12年度まで30年の長期にわたって90億円台半ばから100億円台半ばの間を往来する動きを続けている。単純に82年度と12年度を比較すると30年間で1%の減収だ。  この間に医薬品市場は拡大を続けた。82年の医薬品総生産額は3兆9802億円、このうち医療用が3兆4065億円、一般用が5737億円、最新の11年の総生産額は6兆9874億円、医療用は6

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