正念場を迎えた「SCM」構築
消費者の意識が流通を変えるか
第37回
2013年10月1日号
「総論賛成、各論反対」。多段階流通の合理化を促す製・配・販連携協議会の取り組みが、暗礁に乗り上げようとしている。流通合理化というのは絵に描いた餅で誰も御利益を得られないと受け止められているためだ。だが、果たしてそうなのだろうか。 コスト削減を図るためのSCM(サプライチェーンマネジメント)の構築は、寡占化が進まない日本の多段階流通の潤滑油と期待されていた。にもかかわらず、GMS(総合スーパー)の台頭期と同じように「総論賛成、各論反対」で闇に葬り去られようとしている。 経済産業省の音頭取りで11年5月に発足した製・配・販連携協議会がもう少しリーダーシップを発揮していれば、日本版SCMの構築も我竜点睛を欠くという状態にはならなかったろうが、今となってはすべて掛け声倒れの状態といっても過言ではない。 理由はいくつかある。まずメーカーのチャネル支...
「総論賛成、各論反対」。多段階流通の合理化を促す製・配・販連携協議会の取り組みが、暗礁に乗り上げようとしている。流通合理化というのは絵に描いた餅で誰も御利益を得られないと受け止められているためだ。だが、果たしてそうなのだろうか。 コスト削減を図るためのSCM(サプライチェーンマネジメント)の構築は、寡占化が進まない日本の多段階流通の潤滑油と期待されていた。にもかかわらず、GMS(総合スーパー)の台頭期と同じように「総論賛成、各論反対」で闇に葬り去られようとしている。 経済産業省の音頭取りで11年5月に発足した製・配・販連携協議会がもう少しリーダーシップを発揮していれば、日本版SCMの構築も我竜点睛を欠くという状態にはならなかったろうが、今となってはすべて掛け声倒れの状態といっても過言ではない。 理由はいくつかある。まずメーカーのチャネル支配
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