Holmes&Vaccine
長期収載品の崩壊
第18回 〜生き残る〝ジェネリック〟企業〜
コイツ・ドナン
2013年10月1日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品と日本の製薬企業の未来を占っている。これまでの推理の過程で、長期収載品を売っていればいいという時代は終わったことは明白となった。しかし、製薬大手の自社創薬比率は残念ながら低く、割合が低い会社ほど営業利益率が高いという実態も浮かび上がった。それでも、ホームズは製薬大手には新薬の開発を続けてほしいと願っている。一方、“新薬開発型”と言われる中堅企業はどうなるのだろうか。規模の面でジェネリック専業企業に抜かれ始め、利益の面でも見劣りするケースが出始めている。長期収載品の崩壊を前に、中堅企業が生きる道はあるのか。
「ジェネリックはもう、中堅企業だけのものではない」 ホームズはそう言うと炭酸水を飲んでひと息ついた。確かにホームズの言う通りだった。長期収載品の存在意義...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品と日本の製薬企業の未来を占っている。これまでの推理の過程で、長期収載品を売っていればいいという時代は終わったことは明白となった。しかし、製薬大手の自社創薬比率は残念ながら低く、割合が低い会社ほど営業利益率が高いという実態も浮かび上がった。それでも、ホームズは製薬大手には新薬の開発を続けてほしいと願っている。一方、“新薬開発型”と言われる中堅企業はどうなるのだろうか。規模の面でジェネリック専業企業に抜かれ始め、利益の面でも見劣りするケースが出始めている。長期収載品の崩壊を前に、中堅企業が生きる道はあるのか。
「ジェネリックはもう、中堅企業だけのものではない」 ホームズはそう言うと炭酸水を飲んでひと息ついた。確かにホームズの言う通りだった。長期収載品の存在意義が薄
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