少数派経済観測
五輪効果で2019年まで右肩上がり
第18回
国際エコノミスト 今井澂
2013年10月1日号
東京五輪が決まって本当にうれしい。前回1964年のときには直前に長男が生まれてアパートから小さい貸家に引っ越したり、メチャメチャ仕事が忙しかったりで、テレビで女子バレーボールの決勝を観たくらい。正直言って余裕がなかった。 今回は──。今私は78歳だから、20年には85歳。元気でいたいなぁ、と心から思う。 私の気持ちは別にして、エコノミストとしては「これで日本は19年までは右肩上がりの経済成長となる」という確信だ。20年には五輪観光客の消費で景気のピークというかカラ景気でまぁ天井。 米国ではうつ病患者が何百万人もいるそうだが「先行きが見えない人がうつになる」。デフレもうつも見通しがつかないから起きる。 だが意外にも、一部のマスコミでは経済効果を「心理的効果にとどまる」と軽視する向きである。 例えば、9月9日付ロイターは「投資予算額は44億ドルにとどまりすで...
東京五輪が決まって本当にうれしい。前回1964年のときには直前に長男が生まれてアパートから小さい貸家に引っ越したり、メチャメチャ仕事が忙しかったりで、テレビで女子バレーボールの決勝を観たくらい。正直言って余裕がなかった。 今回は──。今私は78歳だから、20年には85歳。元気でいたいなぁ、と心から思う。 私の気持ちは別にして、エコノミストとしては「これで日本は19年までは右肩上がりの経済成長となる」という確信だ。20年には五輪観光客の消費で景気のピークというかカラ景気でまぁ天井。 米国ではうつ病患者が何百万人もいるそうだが「先行きが見えない人がうつになる」。デフレもうつも見通しがつかないから起きる。 だが意外にも、一部のマスコミでは経済効果を「心理的効果にとどまる」と軽視する向きである。 例えば、9月9日付ロイターは「投資予算額は44億ドルにとどまりすでにあ
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