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薬剤経済学

脊椎固定術のアプローチ比較研究

第2回 患者データに基づく研究報告の偏向チェック

2013年10月1日号

 アナルズ・オブ・インターナル・メディシン誌2013年6月18日号に報告された脊椎固定術の2つのアプローチを比べる有効性比較研究のメタ・アナリシスは、専門誌で公表された研究データを収集して体系的に分析する従来型の研究でなく、個々の臨床研究について(プライバシーに関わる情報を削除した)患者単位のデータ(IPD)を総合して再構築するという画期的なIPDメタ・アナリシスである。 患者の骨を削り取って部位に挿入、脊椎の固定を促進するという標準療法(ICBG)に対して、メドトロニックは骨の成長を促進する骨成長刺激蛋白rhBMP−2(整形外科用剤)を使って骨移植片を不要にするアプローチを開発、FDA(米食品医薬品局)承認申請に用いられた主要な3ランダム化臨床研究など1ダースを超える多様な研究を行った。その比較データが患者レベルで提供され、研究者がほとんど期待す...  アナルズ・オブ・インターナル・メディシン誌2013年6月18日号に報告された脊椎固定術の2つのアプローチを比べる有効性比較研究のメタ・アナリシスは、専門誌で公表された研究データを収集して体系的に分析する従来型の研究でなく、個々の臨床研究について(プライバシーに関わる情報を削除した)患者単位のデータ(IPD)を総合して再構築するという画期的なIPDメタ・アナリシスである。 患者の骨を削り取って部位に挿入、脊椎の固定を促進するという標準療法(ICBG)に対して、メドトロニックは骨の成長を促進する骨成長刺激蛋白rhBMP−2(整形外科用剤)を使って骨移植片を不要にするアプローチを開発、FDA(米食品医薬品局)承認申請に用いられた主要な3ランダム化臨床研究など1ダースを超える多様な研究を行った。その比較データが患者レベルで提供され、研究者がほとんど期待するこ

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