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「五十肩、未だ解明できず」

2013年9月15日号

「五十肩」は、すでに200年以上も前の漢学書に登場している。「五十歳ばかりのとき、手、腕、骨節痛むことあり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」とある。 当時、短命の時代ゆえ、例え痛み苦しもうとも「ほど過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり」とあり、「長寿病」ともいわれた。 その後、医学、医療の研究は超進化したが、不思議なことに、この五十肩については、病理解剖学的研究が未だ不十分で、疾患として原因・病態が十分に解明されていない。諸外国においても用語の定義が不統一で、日本同様の苦戦が続いている。 原因と病態論が諸説あるため、診断は「除外診断」という、苦し紛れのツブシ方法がとられる。画像検査MRIについて、とくにこれといった所見を認めないことが、まず、五十肩の診断を確定する強い根拠となり、さらに、超音波検査でも優位な所見がなかったとき、除外診断として... 「五十肩」は、すでに200年以上も前の漢学書に登場している。「五十歳ばかりのとき、手、腕、骨節痛むことあり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」とある。 当時、短命の時代ゆえ、例え痛み苦しもうとも「ほど過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり」とあり、「長寿病」ともいわれた。 その後、医学、医療の研究は超進化したが、不思議なことに、この五十肩については、病理解剖学的研究が未だ不十分で、疾患として原因・病態が十分に解明されていない。諸外国においても用語の定義が不統一で、日本同様の苦戦が続いている。 原因と病態論が諸説あるため、診断は「除外診断」という、苦し紛れのツブシ方法がとられる。画像検査MRIについて、とくにこれといった所見を認めないことが、まず、五十肩の診断を確定する強い根拠となり、さらに、超音波検査でも優位な所見がなかったとき、除外診断として五

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