医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

深層・透明性ガイドライン

ガラス張りにされる金額の「見方」と「見せ方」

初の資金提供額開示で見えたもの

2013年9月15日号

メディアに「禁止」は逆効果「メディアに面白おかしく報じられるようなことは絶対に避けたい」  11年に日本製薬工業協会が「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を策定し、これを対外発表した当初から、製薬協関係者が揃って口にしていたことだ。  透明性ガイドラインでは、奨学寄付金などが支払われる医療機関診療科や大学医学部の講座名だけでなく、原稿料や謝礼金を受け取った医療関係者の個人名まで明記される。しかし、日本医師会や日本医学会などの反発を踏まえ、資金提供額のうち、「C項目」(=原稿執筆料等)に限っては、13年度分(14年度公開分)からの開示に1年先送りされた経緯があることは、周知の通りだ。  医師の個人名と謝金などの金額の紐付けもそうだが、製薬協関係者が具体的に危惧していたのが、例えば、各社が支出した接待費を、週刊誌などにランキング形式で掲... メディアに「禁止」は逆効果「メディアに面白おかしく報じられるようなことは絶対に避けたい」  11年に日本製薬工業協会が「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」を策定し、これを対外発表した当初から、製薬協関係者が揃って口にしていたことだ。  透明性ガイドラインでは、奨学寄付金などが支払われる医療機関診療科や大学医学部の講座名だけでなく、原稿料や謝礼金を受け取った医療関係者の個人名まで明記される。しかし、日本医師会や日本医学会などの反発を踏まえ、資金提供額のうち、「C項目」(=原稿執筆料等)に限っては、13年度分(14年度公開分)からの開示に1年先送りされた経緯があることは、周知の通りだ。  医師の個人名と謝金などの金額の紐付けもそうだが、製薬協関係者が具体的に危惧していたのが、例えば、各社が支出した接待費を、週刊誌などにランキング形式で掲載

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