日本的「模様眺め」のTPP対応
政府と製薬業界、それぞれの板挟み
2013年9月15日号
ブルネイから戻り報告会見を開いた日医・羽生田副会長「米国の製薬企業(団体)などは(新薬の特許・データ保護期間延長に)賛成意見だったが、発言者の7〜8割は反対の立場だった。主に医薬品の特許期間延長をめざす米国と、後発品に比重を置くそのほかの10ヵ国(日本を除く)で意見の差が広いと感じた」
大詰めを迎えるTPP(環太平洋経済連携協定)交渉。8月下旬、東南アジアの小国・ブルネイで開かれた第19回TPP交渉会合に出向いた日本医師会の羽生田俊副会長(自民党参議院議員)は、帰国後の記者会見でそう語った。
各国官僚らによる本交渉に参加したわけではないが、厳格な「守秘義務」が交渉参加国に課されるTPPでは、現場に近い「皮膚感覚」でもたらされる情報は貴重だ。
羽生田氏は8月27日、ブルネイ政府主催の「知的財産」に関するステークホルダー会合などに出席した。...
ブルネイから戻り報告会見を開いた日医・羽生田副会長「米国の製薬企業(団体)などは(新薬の特許・データ保護期間延長に)賛成意見だったが、発言者の7〜8割は反対の立場だった。主に医薬品の特許期間延長をめざす米国と、後発品に比重を置くそのほかの10ヵ国(日本を除く)で意見の差が広いと感じた」
大詰めを迎えるTPP(環太平洋経済連携協定)交渉。8月下旬、東南アジアの小国・ブルネイで開かれた第19回TPP交渉会合に出向いた日本医師会の羽生田俊副会長(自民党参議院議員)は、帰国後の記者会見でそう語った。
各国官僚らによる本交渉に参加したわけではないが、厳格な「守秘義務」が交渉参加国に課されるTPPでは、現場に近い「皮膚感覚」でもたらされる情報は貴重だ。
羽生田氏は8月27日、ブルネイ政府主催の「知的財産」に関するステークホルダー会合などに出席した。午前
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