中堅2社の悲哀漂う「ウロキナーゼ」
“昔の薬”の背後に迫る安定供給への重圧
2013年9月15日号
「血液事業に集中するためです」
日本血液製剤機構(JBPO)の広報担当者が答える。日本赤十字社の血漿分画事業部門と田辺三菱製薬子会社ベネシスを統合し、一般社団法人格をとる複雑な体制の同社だが、今回の事例に関しては、「うまく逃げた」と妬みの槍玉に上がっている。
今から半年ほど前。JBPOは線維素溶解酵素剤「ウロキナーゼ『ベネシス』」の販売中止を決めた。医療機関向けの資材には、「諸般の事情」として在庫限りでの販売中止を詫び、代替品である持田製薬の「ウロナーゼ」を紹介している。このJBPOの撤退によって、ウロキナーゼ市場を、持田とわかもと製薬の2社で分けることになった。競合会社が減ったことで、通常なら市場拡大の好機と受けとるのだろうが、とはいえ10億円にも満たない市場。むしろJBPOの離脱を羨む声が聞こえてくる。
「血液事業に集中するためです」
日本血液製剤機構(JBPO)の広報担当者が答える。日本赤十字社の血漿分画事業部門と田辺三菱製薬子会社ベネシスを統合し、一般社団法人格をとる複雑な体制の同社だが、今回の事例に関しては、「うまく逃げた」と妬みの槍玉に上がっている。
今から半年ほど前。JBPOは線維素溶解酵素剤「ウロキナーゼ『ベネシス』」の販売中止を決めた。医療機関向けの資材には、「諸般の事情」として在庫限りでの販売中止を詫び、代替品である持田製薬の「ウロナーゼ」を紹介している。このJBPOの撤退によって、ウロキナーゼ市場を、持田とわかもと製薬の2社で分けることになった。競合会社が減ったことで、通常なら市場拡大の好機と受けとるのだろうが、とはいえ10億円にも満たない市場。むしろJBPOの離脱を羨む声が聞こえてくる。
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