医薬経済オンライン

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「信頼」も「パイプ」もない厚労省

人事も政策も頭越しで決める安倍首相

2013年9月15日号

 安倍晋三首相と厚生労働省の「距離」に視線が注がれている。第1次安倍政権時代の07年、厚労省は年金記録問題を引き起こし、首相退陣の引き金を引いた。ここは少しでも首相の信頼を取り戻して官邸に足場を築き、思い描く政策を実現したいのが、同省の本音だ。なのに首相の姿勢はつれない。 「どうして今年なんだ!」  6月半ば。厚労省の金子順一事務次官(当時)の後任に、村木厚子社会・援護局長(同)が就任するとの情報が駆け巡り、同省幹部は一様に呆然となった。村木氏は09年に郵便不正事件を巡って起訴されながら無罪が確定した〝ヒロイン的存在〟とはいえ、省内ではまず大谷泰夫厚労審議官(同)が次官に昇進し、村木氏はその後と目されていたためだ。  大谷氏が旧厚生省の出身なのに対して、金子、村木両氏は旧労働省出身だ。「旧労働省の次官が続くなんて異例。寝耳に水」と嘆く厚労省幹部...  安倍晋三首相と厚生労働省の「距離」に視線が注がれている。第1次安倍政権時代の07年、厚労省は年金記録問題を引き起こし、首相退陣の引き金を引いた。ここは少しでも首相の信頼を取り戻して官邸に足場を築き、思い描く政策を実現したいのが、同省の本音だ。なのに首相の姿勢はつれない。 「どうして今年なんだ!」  6月半ば。厚労省の金子順一事務次官(当時)の後任に、村木厚子社会・援護局長(同)が就任するとの情報が駆け巡り、同省幹部は一様に呆然となった。村木氏は09年に郵便不正事件を巡って起訴されながら無罪が確定した〝ヒロイン的存在〟とはいえ、省内ではまず大谷泰夫厚労審議官(同)が次官に昇進し、村木氏はその後と目されていたためだ。  大谷氏が旧厚生省の出身なのに対して、金子、村木両氏は旧労働省出身だ。「旧労働省の次官が続くなんて異例。寝耳に水」と嘆く厚労省幹部を横

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