医薬経済オンライン

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「院内暴力」に怯える医療機関

「様付け」が患者をつけあがらせた

2013年9月15日号

 これほど悲惨な「院内暴力」はない。さる8月21日、北海道三笠市の市立三笠総合病院で精神神経科部長の宮下均医師(53)が診察中の患者に突然、包丁で胸を刺されて死亡する事件が起こった。犯人は、診察予約日ではなかったが、来院し診察を要望。事務職員や看護師との応対では普段と変わった様子はなかったという。が、午前11時頃に診察室に入ると、突然ショルダーバッグから包丁を取り出し凶行に及んだようだ。さらに倒れた宮下医師の上に馬乗りになり数回、胸を刺したと見られている。看護師や職員に取り押さえられたが、宮下医師は死亡。凄惨な院内暴力の犠牲者になってしまった。  折も折、今年2月下旬に東京の私立大学病院医療安全推進連絡会議が都内の11の私大付属病院本院での院内暴力の実態調査結果を発表したばかり。「職員の半数近くが何らかの院内暴力を受けている」と報告している。しか...  これほど悲惨な「院内暴力」はない。さる8月21日、北海道三笠市の市立三笠総合病院で精神神経科部長の宮下均医師(53)が診察中の患者に突然、包丁で胸を刺されて死亡する事件が起こった。犯人は、診察予約日ではなかったが、来院し診察を要望。事務職員や看護師との応対では普段と変わった様子はなかったという。が、午前11時頃に診察室に入ると、突然ショルダーバッグから包丁を取り出し凶行に及んだようだ。さらに倒れた宮下医師の上に馬乗りになり数回、胸を刺したと見られている。看護師や職員に取り押さえられたが、宮下医師は死亡。凄惨な院内暴力の犠牲者になってしまった。  折も折、今年2月下旬に東京の私立大学病院医療安全推進連絡会議が都内の11の私大付属病院本院での院内暴力の実態調査結果を発表したばかり。「職員の半数近くが何らかの院内暴力を受けている」と報告している。しかも院

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