医薬経済オンライン

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Halmes&Vaccine

長期収載品の崩壊

第17回 〜1000億円以下の実力〜

コイツ・ドナン

2013年9月15日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の将来像を推理している。ホームズが編み出した試算では、大手製薬企業の自社創製新薬の比率は、概して低いことが判明した。  大手は今後、どうすればいいのか。ホームズは開き直って営業に特化するのではなく、自社開発した製品を届けるのが使命と説く。それには優秀な研究者を育てる必要があるという。  これにはワクチン博士も同調したが、ホームズはまた別の資料を持ち出してきた。それは自社創薬の割合が低い会社ほど、営業利益率が高いという実態だった。この資料からは一転、「自社創薬」からは手を引くべきという結論が導き出されてしまう。ホームズは、大手に限らず、中堅企業にも学ぶことがあると言い出した。  ホームズは私に資料(表1)を見せると、再びパイプを手にし、口元へと運んだ。私も軽く腕を伸ばして炭酸水を... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の将来像を推理している。ホームズが編み出した試算では、大手製薬企業の自社創製新薬の比率は、概して低いことが判明した。  大手は今後、どうすればいいのか。ホームズは開き直って営業に特化するのではなく、自社開発した製品を届けるのが使命と説く。それには優秀な研究者を育てる必要があるという。  これにはワクチン博士も同調したが、ホームズはまた別の資料を持ち出してきた。それは自社創薬の割合が低い会社ほど、営業利益率が高いという実態だった。この資料からは一転、「自社創薬」からは手を引くべきという結論が導き出されてしまう。ホームズは、大手に限らず、中堅企業にも学ぶことがあると言い出した。  ホームズは私に資料(表1)を見せると、再びパイプを手にし、口元へと運んだ。私も軽く腕を伸ばして炭酸水をひ

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