放言de万事開帳
「臨床研究データ改竄」に刑事責任の追及を
沙鷗一歩
2013年9月15日号
「ディオバン」の臨床研究のデータが改竄されていた問題で、厚生労働省の検討委員会の初会合が8月9日に開かれた。初会合では問題の臨床研究を実施した5大学の研究室にノバルティスが総額計11億円を超える寄付をしていたことも明らかになった。
だが、こうした強制力のない委員会では真相の解明は難しい。これが初会合を傍聴した率直な感想だ。ならば真相を解明して再発を防止するにはどうしたらよいのか。
かつて「産・官・学」の複合汚染とまで言われた薬害エイズでは、業務上過失致死の疑いで東京地検の捜査が入って刑事立件され、真相がはっきりした。今回のデータ改竄も、構造的には「産・学」連携の歪みが生んだ可能性が高い。それだけに警視庁や東京地検が刑事責任を追及する必要がある。
「ディオバン」の臨床研究のデータが改竄されていた問題で、厚生労働省の検討委員会の初会合が8月9日に開かれた。初会合では問題の臨床研究を実施した5大学の研究室にノバルティスが総額計11億円を超える寄付をしていたことも明らかになった。
だが、こうした強制力のない委員会では真相の解明は難しい。これが初会合を傍聴した率直な感想だ。ならば真相を解明して再発を防止するにはどうしたらよいのか。
かつて「産・官・学」の複合汚染とまで言われた薬害エイズでは、業務上過失致死の疑いで東京地検の捜査が入って刑事立件され、真相がはっきりした。今回のデータ改竄も、構造的には「産・学」連携の歪みが生んだ可能性が高い。それだけに警視庁や東京地検が刑事責任を追及する必要がある。
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