話題の焦点
「耐性菌の脅威」
2013年9月1日号
耐性菌についての話題は、わが国では幸いそれほど広がってはいない。だが、国際的には、その脅威が着実に高まっており、予断を許さぬ段階にある。 今なんといっても一番の脅威は、カルバペネム耐性の腸内細菌だ。さまざまな抗菌薬に耐性を示しつつ、ついに最後の切り札ともと言うべきカルバペネムをも寄せつけぬほどの力をつけてしまった。 今や全米で約5%の病院で、さらには約18%の長期療養施設でこの耐性菌が分離されるほどの広がりをみせ、死者を確実に増やしている。 危険を察したCDC(米疾病予防管理センター)は「医療界と行政当局が総力を挙げて対策に取り組むべき」と警告を発し、取材したベテラン記者は「こんなに危機感を露わにした会見は初めて」とコメントしたほどだ。 今世紀に入って新規抗菌薬の開発はめっきり減っている。WHOの発した「感染症が再び猛威を振るうポスト抗菌...
耐性菌についての話題は、わが国では幸いそれほど広がってはいない。だが、国際的には、その脅威が着実に高まっており、予断を許さぬ段階にある。 今なんといっても一番の脅威は、カルバペネム耐性の腸内細菌だ。さまざまな抗菌薬に耐性を示しつつ、ついに最後の切り札ともと言うべきカルバペネムをも寄せつけぬほどの力をつけてしまった。 今や全米で約5%の病院で、さらには約18%の長期療養施設でこの耐性菌が分離されるほどの広がりをみせ、死者を確実に増やしている。 危険を察したCDC(米疾病予防管理センター)は「医療界と行政当局が総力を挙げて対策に取り組むべき」と警告を発し、取材したベテラン記者は「こんなに危機感を露わにした会見は初めて」とコメントしたほどだ。 今世紀に入って新規抗菌薬の開発はめっきり減っている。WHOの発した「感染症が再び猛威を振るうポスト抗菌薬
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