がん領域の戦略をみる
中外、ロシュと共存できる研究体制に
第9回
2013年9月1日号
中外製薬とスイス・ロシュが戦略的アライアンスを締結したのは01年12月10日だった。ロシュは02年に中外を傘下に収めた。 01年3月期の中外の主要製品のうち、抗がん剤は「タキソテール」と「ピシバニール」の2剤のみだ。しかもタキソテールは当時のアベンティスからの販売委託製品。販売・開発契約終結に伴い、01年4月からはアベンティスの単独販売となっていた。溶連菌のペニシリン処理凍結乾燥粉末で生菌であるピシバニールは14億円だった。 5年後の06年12月期の製品群では、抗がん剤の品揃えに「リツキサン」「ハーセプチン」「フルツロン」「ゼローダ」「フェマーラ」が加わっている。ノバルティスのフェマーラ以外の4製品は、統合となった日本ロシュの開発品である。つまり、中外のがん領域は、ロシュを抜きには語れないということだ。 日本ロシュの鎌倉研究所は「ゼローダ」(一般名カペシタ...
中外製薬とスイス・ロシュが戦略的アライアンスを締結したのは01年12月10日だった。ロシュは02年に中外を傘下に収めた。 01年3月期の中外の主要製品のうち、抗がん剤は「タキソテール」と「ピシバニール」の2剤のみだ。しかもタキソテールは当時のアベンティスからの販売委託製品。販売・開発契約終結に伴い、01年4月からはアベンティスの単独販売となっていた。溶連菌のペニシリン処理凍結乾燥粉末で生菌であるピシバニールは14億円だった。 5年後の06年12月期の製品群では、抗がん剤の品揃えに「リツキサン」「ハーセプチン」「フルツロン」「ゼローダ」「フェマーラ」が加わっている。ノバルティスのフェマーラ以外の4製品は、統合となった日本ロシュの開発品である。つまり、中外のがん領域は、ロシュを抜きには語れないということだ。 日本ロシュの鎌倉研究所は「ゼローダ」(一般名カペシタビン
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