医薬経済オンライン

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少数派経済観測

やはり心配なNY株

第17回

国際エコノミスト 今井澂

2013年9月1日号

 ご存じの通り、FRB(米連邦準備制度理事会)は量的金融緩和(QE)を縮小する方針を決めている。早ければ9月から開始されそうだ。これがどうも、米国株式市場の大幅な下落につながる公算が大きい。すでに急落を予見してヘッジファンドの帝王ジョージ・ソロス氏は最近、大量のプット(売る権利)を購入したと言われる。 昨年11月、円売り日本株買いを敢行して3ヵ月で90億ドルも儲けた相場の達人が動いたのだから、市場の反響は大きい。 ストラテジストのマーク・ファーバー氏も、「現在のNY株式市場は、87年10月19日の“ブラック・マンデー”直前に酷似している」とテレビで述べた。同氏は「破滅博士」とも呼ばれ、弱気相場をよく当てることで知られた存在だ。 ファーバー氏によると、NYダウは上昇しているが、企業収益は伸びていない。NYダウを支えているのは少数の銘柄上昇であり、新安値...  ご存じの通り、FRB(米連邦準備制度理事会)は量的金融緩和(QE)を縮小する方針を決めている。早ければ9月から開始されそうだ。これがどうも、米国株式市場の大幅な下落につながる公算が大きい。すでに急落を予見してヘッジファンドの帝王ジョージ・ソロス氏は最近、大量のプット(売る権利)を購入したと言われる。 昨年11月、円売り日本株買いを敢行して3ヵ月で90億ドルも儲けた相場の達人が動いたのだから、市場の反響は大きい。 ストラテジストのマーク・ファーバー氏も、「現在のNY株式市場は、87年10月19日の“ブラック・マンデー”直前に酷似している」とテレビで述べた。同氏は「破滅博士」とも呼ばれ、弱気相場をよく当てることで知られた存在だ。 ファーバー氏によると、NYダウは上昇しているが、企業収益は伸びていない。NYダウを支えているのは少数の銘柄上昇であり、新安値銘柄

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