OBSERVER
本間昭・認知症介護研究・研修東京センター長/お多福もの忘れクリニック院長
2013年8月15日号
国際常識に沿ったBPSD治療を ——7月に厚生労働省が「かかりつけ医のためのBPSD(認知症の行動・心理症状)に対応する向精神薬使用ガイドライン」を公表しました。作成者としてポイントはどこにあると考えますか。 本間 BPSDの治療GLは、日本神経学会が出しているが、個々の医薬品にまでは詳しく触れていない。今回のGLは、かかりつけ医がわかりやすいよう、より実践的な内容に落とし込んだ。強調したいポイントは、BPSDに対して、向精神薬、とくに抗精神病薬を「使用しない姿勢が必要」という考え方を盛り込んだ点だ。 かかりつけ医によるBPSDへの向精神薬の使用状況を調査したところ、さまざまなケースで広く使われている実態が明らかになった。これは国際的な常識からかけ離れている。BPSDに「薬物療法をしない」ことは各国のGLに掲載されており、基本だ。 ところが...
国際常識に沿ったBPSD治療を ——7月に厚生労働省が「かかりつけ医のためのBPSD(認知症の行動・心理症状)に対応する向精神薬使用ガイドライン」を公表しました。作成者としてポイントはどこにあると考えますか。 本間 BPSDの治療GLは、日本神経学会が出しているが、個々の医薬品にまでは詳しく触れていない。今回のGLは、かかりつけ医がわかりやすいよう、より実践的な内容に落とし込んだ。強調したいポイントは、BPSDに対して、向精神薬、とくに抗精神病薬を「使用しない姿勢が必要」という考え方を盛り込んだ点だ。 かかりつけ医によるBPSDへの向精神薬の使用状況を調査したところ、さまざまなケースで広く使われている実態が明らかになった。これは国際的な常識からかけ離れている。BPSDに「薬物療法をしない」ことは各国のGLに掲載されており、基本だ。 ところが、
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録