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Halmes&Vaccine

長期収載品の崩壊

第15回 〜頼みは他社〜

コイツ・ドナン

2013年8月15日号

 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を占っている。ホームズは日本企業の現状を、06年までに国内で上市した製品と長期収載品を括りつけて同一カテゴリーとし、新薬と対比した。06年を分岐点にしたのは、数年先にはほとんどが特許切れを迎えていると考えられるからだ。逆に言えば、07年以降も継続的に新薬を創出していれば問題ないはずなのだが、結果は惨憺たるものだった。日本贔屓のワクチン博士に追い撃ちをかけるように、ホームズはさらに別の資料を出してきた。 「ワクチン博士、もうひとつ資料をお見せしよう」  ホームズはテーブルに似たような資料を並べた。こちらは06年までに上市した品目を「自社創製」と「他社創製」に分けている。紅茶を啜りながら、どういう内容か考えてみた。新薬を同じように分類していないのは、すべてが自社開発品である必要...  【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を占っている。ホームズは日本企業の現状を、06年までに国内で上市した製品と長期収載品を括りつけて同一カテゴリーとし、新薬と対比した。06年を分岐点にしたのは、数年先にはほとんどが特許切れを迎えていると考えられるからだ。逆に言えば、07年以降も継続的に新薬を創出していれば問題ないはずなのだが、結果は惨憺たるものだった。日本贔屓のワクチン博士に追い撃ちをかけるように、ホームズはさらに別の資料を出してきた。 「ワクチン博士、もうひとつ資料をお見せしよう」  ホームズはテーブルに似たような資料を並べた。こちらは06年までに上市した品目を「自社創製」と「他社創製」に分けている。紅茶を啜りながら、どういう内容か考えてみた。新薬を同じように分類していないのは、すべてが自社開発品である必要はな

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