医薬経済オンライン

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「新幹線」より難しい医療産業国際化

足を引っ張る「護送船団方式」

2013年8月15日号

 東京・有楽町駅に程近いオフィスビルの一角に、「日本コンサルタンツ」という会社がある。誕生は11年11月。社歴の割に社名が大上段に構えている訳は、同社の株主構成を見れば納得できるだろう。53%を出資するJR東日本を筆頭に、JR西日本と東京メトロが各20%、残りをJR九州やJR貨物、東急電鉄、京阪電鉄など大手鉄道10社がずらり。日本コンサルは、新幹線をはじめとする日本の優れた「鉄道システム、車両、製品が海外で売れる道筋を付ける」(田中正典社長)ために設立されたインキュベーターなのである。  世界一正確な日本の鉄道を「輸出」しようという動きは、実は60年代半ばからあった。東海道新幹線開業の翌年、65年には旧国鉄が海外鉄道技術協力協会を設立。その後40年以上にわたって、基本的には発展途上国への開発支援という枠組みのなかで小規模かつ単発のプロジェクトに当たって...  東京・有楽町駅に程近いオフィスビルの一角に、「日本コンサルタンツ」という会社がある。誕生は11年11月。社歴の割に社名が大上段に構えている訳は、同社の株主構成を見れば納得できるだろう。53%を出資するJR東日本を筆頭に、JR西日本と東京メトロが各20%、残りをJR九州やJR貨物、東急電鉄、京阪電鉄など大手鉄道10社がずらり。日本コンサルは、新幹線をはじめとする日本の優れた「鉄道システム、車両、製品が海外で売れる道筋を付ける」(田中正典社長)ために設立されたインキュベーターなのである。  世界一正確な日本の鉄道を「輸出」しようという動きは、実は60年代半ばからあった。東海道新幹線開業の翌年、65年には旧国鉄が海外鉄道技術協力協会を設立。その後40年以上にわたって、基本的には発展途上国への開発支援という枠組みのなかで小規模かつ単発のプロジェクトに当たってきた

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