医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

普通の後発品から手を引く後発品大手

第77回

医薬評論家 五條正也

2013年8月15日号

 インド製薬2位のドクター・レディース・ラボラトリーズ(DRL)は7月30日の4〜6月期決算発表で、米国では普通の後発品事業からは撤退して付加価値のある医薬品製造へ移行することや、経口剤よりも注射剤を中心とする方向を明らかにした。インドと言えば後発品というイメージが強いが、同社はバイオを含めて技術的にはインドで最も進んだ企業のひとつで、インド国内のバイオシミラーでは早くも01年にG─CSFのフィルグラスチムを発売し、07年に世界最初の抗体医薬であるリツキシマブ(日本製品名リツキサン)、10年にEPO徐放製剤のダルベポエチンアルファ(同ネスプ)、11年5月にはペグフィルグラスチム(日本未発売、協和発酵キリンが今年6月に承認申請)をインドのブランド品の25%程度で発売している。  これらは競合するライバル品が限られていて安価なため、数量ベースではブランド...  インド製薬2位のドクター・レディース・ラボラトリーズ(DRL)は7月30日の4〜6月期決算発表で、米国では普通の後発品事業からは撤退して付加価値のある医薬品製造へ移行することや、経口剤よりも注射剤を中心とする方向を明らかにした。インドと言えば後発品というイメージが強いが、同社はバイオを含めて技術的にはインドで最も進んだ企業のひとつで、インド国内のバイオシミラーでは早くも01年にG─CSFのフィルグラスチムを発売し、07年に世界最初の抗体医薬であるリツキシマブ(日本製品名リツキサン)、10年にEPO徐放製剤のダルベポエチンアルファ(同ネスプ)、11年5月にはペグフィルグラスチム(日本未発売、協和発酵キリンが今年6月に承認申請)をインドのブランド品の25%程度で発売している。  これらは競合するライバル品が限られていて安価なため、数量ベースではブランド品

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