海外時報
メガファーマの冴えない第2四半期
骨身を削って利益捻出、それでも前途は暗い?
2013年8月15日号
「先を読んで行動するのが投資家だ」なる言説を信じるなら、4〜6月期の収支報告を踏まえても、欧米の大手製薬企業の前途は心配には及ばないという結論になる。ジョンソン・エンド・ジョンソンやバイエル、ロシュを例外に、この第2四半期はメルク、サノフィ、アストラゼネカなどで、険しい業績が目立った。
減収・減益報告の主因は、ジェネリック浸食に伴う主力製剤の売上高の激減である。最大級のパテントクリフはとにかく通り抜けつつあり、あと少し耐えれば、余波も鎮まるはずだ。
医療費抑制を促す経済・財政的な圧力は強いが、ヘルスケアは好調が続く米国株式市場を金融とともに牽引する産業であり、製薬業界はその中軸を成している。4%に迫る高い配当率と安定性が投資家を惹きつけてきた。
しかし、例えばファイザーの場合、前年同期比で4倍超、約141億ドルの収益の4分の3は動物薬部門の...
「先を読んで行動するのが投資家だ」なる言説を信じるなら、4〜6月期の収支報告を踏まえても、欧米の大手製薬企業の前途は心配には及ばないという結論になる。ジョンソン・エンド・ジョンソンやバイエル、ロシュを例外に、この第2四半期はメルク、サノフィ、アストラゼネカなどで、険しい業績が目立った。
減収・減益報告の主因は、ジェネリック浸食に伴う主力製剤の売上高の激減である。最大級のパテントクリフはとにかく通り抜けつつあり、あと少し耐えれば、余波も鎮まるはずだ。
医療費抑制を促す経済・財政的な圧力は強いが、ヘルスケアは好調が続く米国株式市場を金融とともに牽引する産業であり、製薬業界はその中軸を成している。4%に迫る高い配当率と安定性が投資家を惹きつけてきた。
しかし、例えばファイザーの場合、前年同期比で4倍超、約141億ドルの収益の4分の3は動物薬部門の分離
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録