医薬経済気象台
改善目立つ雇用と消費
2013年8月15日号
7月末から発表が相次いだ6月の経済指標のなかで、ひと際目を引いた指標が2つあった。完全失業率と小売売上高だ。この2つの指標は無関係ではない。完全失業率は雇用情勢をみる代表的指標である。小売売上高は個人消費の代表的指標だ。消費者心理は雇用情勢に大きく影響される。アベノミクスによる企業収益の回復が、雇用や所得に反映されていくかどうかが景気のカギを握るとする声が多かったのも、消費が国内総生産の6割近くを占め、この動向を直接的に左右する勤労者所得が雇用情勢に影響されるためだ。この雇用情勢を示す指標である完全失業率が大きく改善し、また消費の指標である小売売上高が不振脱出の動きを鮮明にした。目を引いたのは当然だった。
まず、総務省が発表した完全失業率は、6月が3.9%、5月の4.1%から0.2ポイントの改善だった。4%割れはリーマンショック時の08年10月以来、4年8...
7月末から発表が相次いだ6月の経済指標のなかで、ひと際目を引いた指標が2つあった。完全失業率と小売売上高だ。この2つの指標は無関係ではない。完全失業率は雇用情勢をみる代表的指標である。小売売上高は個人消費の代表的指標だ。消費者心理は雇用情勢に大きく影響される。アベノミクスによる企業収益の回復が、雇用や所得に反映されていくかどうかが景気のカギを握るとする声が多かったのも、消費が国内総生産の6割近くを占め、この動向を直接的に左右する勤労者所得が雇用情勢に影響されるためだ。この雇用情勢を示す指標である完全失業率が大きく改善し、また消費の指標である小売売上高が不振脱出の動きを鮮明にした。目を引いたのは当然だった。
まず、総務省が発表した完全失業率は、6月が3.9%、5月の4.1%から0.2ポイントの改善だった。4%割れはリーマンショック時の08年10月以来、4年8ヵ
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