いまさら聞けない生薬・漢方薬
漢方薬による副作用①
第13回 間質性肺炎と薬物性肝障害
名古屋市立大学大学院薬学研究科生薬学分野准教授 牧野利明
2013年8月15日号
これから漢方薬の医薬品情報で重要となる副作用に関する話題をまとめていきます。
古来から、漢方医学には副作用という概念はなく、漢方薬によって何らかの有害作用は、漢方医学での診断である「証」を間違えたことによる誤治、すなわち、誤った診断によって起こるものであって、「証」さえ間違えなければ有害作用は起こらない、とされてきました。また、漢方薬が有効性を示すときは、薬物を服用してから疾患が完治するまでの間に一過的に症状が悪化する「瞑眩」と呼ばれる現象が起こることがあり、「瞑眩を起こさないようでは病気は治らない」と言う医師もいたくらいで、薬物の有害作用が起こっているのに「好転反応」だと称してそのままの治療が続行されるケースもあったほどです。この言い訳は、現在では健康食品の販売方法で問題となっており、国民生活センターへの苦情も多く寄せられています...
これから漢方薬の医薬品情報で重要となる副作用に関する話題をまとめていきます。
古来から、漢方医学には副作用という概念はなく、漢方薬によって何らかの有害作用は、漢方医学での診断である「証」を間違えたことによる誤治、すなわち、誤った診断によって起こるものであって、「証」さえ間違えなければ有害作用は起こらない、とされてきました。また、漢方薬が有効性を示すときは、薬物を服用してから疾患が完治するまでの間に一過的に症状が悪化する「瞑眩」と呼ばれる現象が起こることがあり、「瞑眩を起こさないようでは病気は治らない」と言う医師もいたくらいで、薬物の有害作用が起こっているのに「好転反応」だと称してそのままの治療が続行されるケースもあったほどです。この言い訳は、現在では健康食品の販売方法で問題となっており、国民生活センターへの苦情も多く寄せられています。現
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