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話題の焦点

「医療における期待権」

2013年8月1日号

 受診に当たっては、患者はできるだけ適切な医療が受けられることを期待している。 この患者の望む権利のことを「期待権」と称し、もし不幸にして不適切な医療行為があったとすれば、期待権侵害により慰謝料請求という訴訟へと発展することが考えられる。 実際、手術で後遺症が残ったという理由で訴訟事件が発生している。高裁は期待権侵害を認めたが、結果的には、最高裁は著しく不適切な医療行為があったとは認めなかった。 司法界には、現況、期待権が法的保護に値するかどうかの確立した見解はないに等しい。損害賠償請求が認められるかどうかは、患者の主観的要素も強かったりして、極めて不透明であり、今後なお慎重な検討に待つしかないようだ。 今のところ、誰が見ても粗雑極まる診療行為だと断定されるほどの極端な場合以外は期待権が認められそうもないようである。 政治の世界でも然り...  受診に当たっては、患者はできるだけ適切な医療が受けられることを期待している。 この患者の望む権利のことを「期待権」と称し、もし不幸にして不適切な医療行為があったとすれば、期待権侵害により慰謝料請求という訴訟へと発展することが考えられる。 実際、手術で後遺症が残ったという理由で訴訟事件が発生している。高裁は期待権侵害を認めたが、結果的には、最高裁は著しく不適切な医療行為があったとは認めなかった。 司法界には、現況、期待権が法的保護に値するかどうかの確立した見解はないに等しい。損害賠償請求が認められるかどうかは、患者の主観的要素も強かったりして、極めて不透明であり、今後なお慎重な検討に待つしかないようだ。 今のところ、誰が見ても粗雑極まる診療行為だと断定されるほどの極端な場合以外は期待権が認められそうもないようである。 政治の世界でも然り、よ

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