医薬経済オンライン

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越えられなかった「太郎」の壁

首の皮一枚の当選、武見陣営が浮足立った2時間

2013年8月1日号

 「武見太郎という偉大なお父さんの名前は知って頂いているが、武見敬三はまだまだなんです」 自民党として86年以来27年ぶりとなる「2議席確保」の大役を任され、東京選挙区(5人区)から今回の参院選に立候補した武見敬三氏。冒頭のフレーズは、武見氏の選対本部長を務めた鴨下一郎衆院議員らが、7月4日の出陣式から、応援演説でよく用いていたものだ。同じ自民党候補の丸川珠代氏に比べて「圧倒的に知名度に劣る」(選対関係者)武見氏。功績輝く父からの「飛躍」がひとつのテーマとなった選挙戦の勝利は、皮肉にも父と同名の「太郎」によって脅かされた。武見氏もどこか疲れ顔だった 7月21日の投開票日。武見陣営と支援者は、青山ダイヤモンドホールに詰めかけた。NHKが、20時から開票速報を伝える。20時9分に出口調査で、武見氏が「4位」と報道されると、会場からは「あー」「早く決まれ」との...  「武見太郎という偉大なお父さんの名前は知って頂いているが、武見敬三はまだまだなんです」 自民党として86年以来27年ぶりとなる「2議席確保」の大役を任され、東京選挙区(5人区)から今回の参院選に立候補した武見敬三氏。冒頭のフレーズは、武見氏の選対本部長を務めた鴨下一郎衆院議員らが、7月4日の出陣式から、応援演説でよく用いていたものだ。同じ自民党候補の丸川珠代氏に比べて「圧倒的に知名度に劣る」(選対関係者)武見氏。功績輝く父からの「飛躍」がひとつのテーマとなった選挙戦の勝利は、皮肉にも父と同名の「太郎」によって脅かされた。武見氏もどこか疲れ顔だった 7月21日の投開票日。武見陣営と支援者は、青山ダイヤモンドホールに詰めかけた。NHKが、20時から開票速報を伝える。20時9分に出口調査で、武見氏が「4位」と報道されると、会場からは「あー」「早く決まれ」との声

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