Holmes&Vaccine
長期収載品の崩壊
第14回 〜特許が切れたら〜
コイツ・ドナン
2013年8月1日号
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本企業の国内売上高に占める新薬の割合は、12年度でアステラス製薬が51.8%と最も高かった。というよりも、50%を超えたのは同社だけだった。「日本をマザーマーケットとする企業として、これでいいのか」と、ホームズは感情に任せた批判を展開したのに対し、ワクチン博士はホームズを落ち着かせるのに精一杯だったが、博士自身も未来を見通せなくなってきた。
ホームズはパイプを銜え、一口吸い込んだ。 「ワクチン博士、ちょっと角度を変えて話をしようと思うのだが。今資料をつくるから少し待ってほしい」 そう言うとパソコンに向かって、作業を始めた。間もなくして戻ってきた。私にさらに1枚資料(図)を手渡した。 「12年度だけでは先は見通せないので、こんなものをつくってみたよ」 どういう資...
【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は、長期収載品の未来を推理している。日本企業の国内売上高に占める新薬の割合は、12年度でアステラス製薬が51.8%と最も高かった。というよりも、50%を超えたのは同社だけだった。「日本をマザーマーケットとする企業として、これでいいのか」と、ホームズは感情に任せた批判を展開したのに対し、ワクチン博士はホームズを落ち着かせるのに精一杯だったが、博士自身も未来を見通せなくなってきた。
ホームズはパイプを銜え、一口吸い込んだ。 「ワクチン博士、ちょっと角度を変えて話をしようと思うのだが。今資料をつくるから少し待ってほしい」 そう言うとパソコンに向かって、作業を始めた。間もなくして戻ってきた。私にさらに1枚資料(図)を手渡した。 「12年度だけでは先は見通せないので、こんなものをつくってみたよ」 どういう資料
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